材質について

材質にはプラスチックとガラスがあります。


どちらの材質にも長所短所がありますが、現在では軽くて割れにくいことなどから
プラスチックレンズが主流で全体の95%以上を占めています。

このため現在では新商品の開発はほとんどがプラスチックレンズでガラスに関してはごく一部を除いてはここ数年、新商品が出ておりません。また、特に大手メーカーではガラスレンズの生産は縮小傾向にあります。

プラスチックレンズとガラスレンズの違いを比べてみましょう。

1.重量について (プラスチック○・ガラス×)
  レンズの種類によって差がありますがプラスチックレンズに比べてガラスレンズは 
  ほぼ2倍くらいの重量になりますのでかけやすさと言う点でプラスチックが良いでし
  ょう。
  

2.厚みについて (プラスチック△・ガラス○)
  プラスチックよりもガラスの方が屈折率が高いため、ガラスの方が、より薄く仕上が
  りますが、比重の関係でかなり重たくなります。重さを気にされずに、とにかく薄い
  レンズをお望みであればガラスも良いと思いますが、かけやすさを考えるとプラチッ
  クが良いでしょう。


3.傷の付きにくさ (プラスチック△・ガラス○)
  ガラスの方が硬いので傷は付きにくいです。ただ、近頃のプラスチックはかなりハ
  ードコート膜(傷防止コート)が強くなっていますので少し取り扱いに気をつけてい
  ただければかなり傷は防げます。ガラスもプラスチックも傷に関しては取り扱い次
  第だと思います。


4.割れにくさ (プラスチック○・ガラス×)
  誤って落としてしまったときなどガラスは割れる可能性がかなり高くなります。
  プラスチックではこのようなことで割れることはほとんどありません。ただし傷が付く
  可能性はあります。プラスチックレンズに関しては近頃ではさらに耐衝撃性を高め
  る加工もあります。また、縁なしめがねなどの場合はプラスチックレンズの素材に
  より破損しやすい物と破損しにくい物がありますので販売店でよく聞いて選ばれる
  と良いでしょう。


5.価格について
  プラスチックレンズについてはほとんどのレンズがキャスト製法(鋳型に材料を流し
  込んで作成)となっているため昔に比べ大量生産が可能になりかなり安くなってき
  ました。ガラスに関しては従来のままの研磨品となるため時間と労力がかかりプラ
  スチックほど価格が下げられないため現在では同じくらいの厚みに仕上がるレン
  ズならば両者ほぼ同じくらいの価格になりました。
(お店によって違いはあると思いますが)
  昔からめがねを使用されている方はガラスレンズの方がやすいイメージがお有り 
  だと思いますが今はそうではありません。もっとも薄く仕上がるレンズに関しては
  ガラスの方がかなり高価になります。


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